
当時2歳の息子が「あかブー」と呼んでいた。静かだしいくら走っても疲れない。
走行距離は年間1万キロ程度だが、計器などの故障があったが走りは殆ど問題ない。
ただ、近所を走るには少々燃費が悪い。
さすがに国がエコカー減税などと謳い始めたとき、売り払おうと思った。
確かに燃費が悪ければ地球環境にも良くないし、お金もかかる。
しかしよくよく考えてみると、この大きな車を一台廃車にするためにはエネルギーを膨大に使う。
環境によかれとしたことがスクラップが増える分、地球を汚すようでは本末転倒である。
どうやら本当のエコはできるだけ長くこの車に乗り続けることらしい。
しかも出来るだけ、乗らなくて良いときには車を使わない。 そこでついに自転車を買った。3段変速のママチャリである。
安いし、血糖値の高い僕にとってはとても健康的に都合が良い。
最近は荷物ごとすっぽり包むような雨合羽もある。
まだ数日しか走っていないが、ロバハウスまでの16kmの往復路も、楽器の移動がないときは可能な限り自転車で行く。
これは主感的にマッサージ一回分にも相当し、首や肩の痛いのが無くなってきた。
30歳近くまで4輪の免許を持たず原付でどこまでも走った僕にとって、風が気持ちいいし、街中の景色もゆっくり見られるし、エネルギーも使わず、なぜか若返った気もする。
どうせ2月くらいの本格的な寒さになったら続かないさと、人は思っているだろう。
まあ、どこまでやるか観ていてくれ。 ようやく買ってから1ヶ月半の所まで来た。
演奏会があると「頼むから乗ってこないで、危ないから」と言われる。
だからせいぜい週2回乗れれば良い方だ。その事の方が大きな障害である。