震災前までは、18年乗り続けたアコードワゴンであと数年は乗り続けようと思っていた。
しかしながら、さすがに老いから来る燃費の悪さ、車検時の異常な修理代、うちの腰痛の奥さんにシートが合わないなど、様々な理由から買い換えは環境に悪いという信念を曲げ、新車を買った。
幸いにもアコードは廃車にならず、被災地で働く事になるらしい。
アコードワゴンは何が良かったかというと、車内が静かだという事だ。
高速で飛ばしてもリュートソロの音がしっかり聞こえる室内が良かった。
安定していて奥さんの実家の秋田まで一人で運転しても疲れないし雪にも強い。
ただ頑丈なだけにガタイも大きい。
甲州街道が近所を通る事となり、うちの路地に入るためには通常だと交差点をUターンしなければならないが、アコードワゴンだと一回で切り返せない。
うちの狭い駐車スペースに頭から入れるのがやや神経を使う。
路駐すると大きくて迷惑だなどといろいろ問題があった。
2年ほど前に義妹のところでホンダのインサイトを買った。
ここで初めてハイブリッドの凄さを体験してしまった。
自分の防音室に勝るとも劣らない、素晴らしく静かな空間なのだ。
しかも純正のインターナビを搭載した4chステレオはこの車の空間に素晴らしくマッチしていて、リュートのホールトーンの端まで聞こえるような感じがする。
それは当然HV特有のアイドリングストップの時に最も申し分ない状態となる。
もちろん厳密に言えば家で聞く音を越えられるはずはないが、風景の変わる中での味わいは明らかに車内の方に分がある。
インサイトはそういう意味で素晴らしかったのだが、残念ながら僕の持ち楽器、リュート、サズ、サントゥール、プサルテリーがすべて後ろに入る大きさではなかった。
インサイトのワゴンが出ないかなと、そんな小型で静寂感のあるHVが出たら欲しいなとはずっと思っていた。 3月の初旬にフィットシャトルという、それこそフィットの形状とインサイトの作りを合わせたワゴンのHVが出ると発表になった。
3月17日に発売という事で楽しみにしていた。
ところがこの直前に大地震が起きて発売が延期になってしまった。
アコードの車検を最低額の簡単車検で済ませ、首を長くして待っていたが、やっと6月16日に発表となった。
ラッキーな事に、ディーラーのご厚意で震災前にすでに作ってあったモデルを回してくれた。
今現在でも数百台も走っていないらしい。
実際に自分以外のフィットシャトルが走っているのを目撃した事はまだ無い。
詳しい人から「なんで今、シャトルがあるんですか?試乗車ですか?」と、とても珍しがられた。
さてその観てもいないし、試乗してもいない、カタログと予想だけで買ったシャトルはどうだったかというと・・・、うーん、素晴らしい、まったく予想に違わず、思っていた通りの車だった。
アコードワゴンより当然軽くて、排気量も半分近いこの走りの感覚はインサイトのままで、顔とシートはフィットに近く、音空間はさらに良くなっている。
だからこの静寂感のある空間にずっと浸っていたい。いや、だからこの車は結局の所エコでもなんでもない。この空間にいることはガソリンが減っていく事なのである。
プリウスワゴンと比べてどうだったかというと乗っていないから解らないが、普通のプリウスとだけ比べるとホンダのHVの方が好きである。
長年アコードワゴンに乗って慣れている所為もあるが、静寂感を含めた音空間のセンスはホンダの方があると思う。
もともと小さいワゴンが欲しかったわけだから、3ナンバーで待ち時間半年以上のプリウスワゴンを待つ事はあり得なかった。
今のところ不満はインターナビのシステムがやや古い(操作性もあるが、iPodなどに直接対応していない、聞く事は出来るけれど)。
HV特有のギンギンの未来感が漂う、など幾つかあるが、さしたる問題ではない。
全体的には大満足だ。
帰り道も今はUターンが簡単で、遠回りはしなくて良い。 エコでなく、静寂性のみを求めた車探しの旅はひとまず終わった。
おそらく次の車の登場はまた18年後まで無いだろう。
その時はすでに僕は76歳で、枯れ葉マーク・・失礼!紅葉マークと言うんだよね(今年からデザインが替わったらしい)・・を付けている頃だろう。
しかしながら、さすがに老いから来る燃費の悪さ、車検時の異常な修理代、うちの腰痛の奥さんにシートが合わないなど、様々な理由から買い換えは環境に悪いという信念を曲げ、新車を買った。
幸いにもアコードは廃車にならず、被災地で働く事になるらしい。
アコードワゴンは何が良かったかというと、車内が静かだという事だ。
高速で飛ばしてもリュートソロの音がしっかり聞こえる室内が良かった。
安定していて奥さんの実家の秋田まで一人で運転しても疲れないし雪にも強い。
ただ頑丈なだけにガタイも大きい。
甲州街道が近所を通る事となり、うちの路地に入るためには通常だと交差点をUターンしなければならないが、アコードワゴンだと一回で切り返せない。
うちの狭い駐車スペースに頭から入れるのがやや神経を使う。
路駐すると大きくて迷惑だなどといろいろ問題があった。
2年ほど前に義妹のところでホンダのインサイトを買った。
ここで初めてハイブリッドの凄さを体験してしまった。
自分の防音室に勝るとも劣らない、素晴らしく静かな空間なのだ。
しかも純正のインターナビを搭載した4chステレオはこの車の空間に素晴らしくマッチしていて、リュートのホールトーンの端まで聞こえるような感じがする。
それは当然HV特有のアイドリングストップの時に最も申し分ない状態となる。
もちろん厳密に言えば家で聞く音を越えられるはずはないが、風景の変わる中での味わいは明らかに車内の方に分がある。
インサイトはそういう意味で素晴らしかったのだが、残念ながら僕の持ち楽器、リュート、サズ、サントゥール、プサルテリーがすべて後ろに入る大きさではなかった。
インサイトのワゴンが出ないかなと、そんな小型で静寂感のあるHVが出たら欲しいなとはずっと思っていた。 3月の初旬にフィットシャトルという、それこそフィットの形状とインサイトの作りを合わせたワゴンのHVが出ると発表になった。
3月17日に発売という事で楽しみにしていた。
ところがこの直前に大地震が起きて発売が延期になってしまった。
アコードの車検を最低額の簡単車検で済ませ、首を長くして待っていたが、やっと6月16日に発表となった。
ラッキーな事に、ディーラーのご厚意で震災前にすでに作ってあったモデルを回してくれた。
今現在でも数百台も走っていないらしい。
実際に自分以外のフィットシャトルが走っているのを目撃した事はまだ無い。
詳しい人から「なんで今、シャトルがあるんですか?試乗車ですか?」と、とても珍しがられた。

さてその観てもいないし、試乗してもいない、カタログと予想だけで買ったシャトルはどうだったかというと・・・、うーん、素晴らしい、まったく予想に違わず、思っていた通りの車だった。
アコードワゴンより当然軽くて、排気量も半分近いこの走りの感覚はインサイトのままで、顔とシートはフィットに近く、音空間はさらに良くなっている。
だからこの静寂感のある空間にずっと浸っていたい。いや、だからこの車は結局の所エコでもなんでもない。この空間にいることはガソリンが減っていく事なのである。
プリウスワゴンと比べてどうだったかというと乗っていないから解らないが、普通のプリウスとだけ比べるとホンダのHVの方が好きである。
長年アコードワゴンに乗って慣れている所為もあるが、静寂感を含めた音空間のセンスはホンダの方があると思う。
もともと小さいワゴンが欲しかったわけだから、3ナンバーで待ち時間半年以上のプリウスワゴンを待つ事はあり得なかった。
今のところ不満はインターナビのシステムがやや古い(操作性もあるが、iPodなどに直接対応していない、聞く事は出来るけれど)。
HV特有のギンギンの未来感が漂う、など幾つかあるが、さしたる問題ではない。
全体的には大満足だ。
帰り道も今はUターンが簡単で、遠回りはしなくて良い。 エコでなく、静寂性のみを求めた車探しの旅はひとまず終わった。
おそらく次の車の登場はまた18年後まで無いだろう。
その時はすでに僕は76歳で、枯れ葉マーク・・失礼!紅葉マークと言うんだよね(今年からデザインが替わったらしい)・・を付けている頃だろう。