Tessey Ueno's blog

古楽系弦楽器を演奏する上野哲生のブログ。 近況や音楽の話だけでなく、政治や趣味の話題まで、極めて個人的なブログ。

2013/05

10周年を迎えた5月5日の谷川俊太郎さん+賢作さんを迎えたロバライブ「ことばとあそぶ おととあそぶ」は、本当に幸せに満ちたひとときだった。
俊太郎さんの詩を改めて思うのは、言葉の中で人も愛も宇宙も虫もうんこもおっぱいも100億年前も後も、全部同じ土俵に揚げられることだ。「生きる」の様な気高い詩に「それはミニスカート」と言ってもいやらしくならないし、「幸小校歌」のように「みんなで仲良く力を合わせる」なんてまるで子どもの素直なそのままの言葉だ。読む人はまず意表を突かれ、この大きな距離を埋めるために想像力をかき立たされる。すでに作者の姿は消えて、結果的にそこに読み手の思いや映像を映し出し、共鳴し心を打つ。
音の世界もこんな風に自由なアプローチを目指したい。

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世界は実際に戦闘状態になっているところもあるが、それ以上に外交上の戦争はもの凄く経済への影響力が高い。北朝鮮も実弾を発射していない時点では外交戦争だ。
韓国は大統領とロビイストたちの動きが凄い。常に外交切り札に使われる「従軍慰安婦問題」を真っ向から受け入れるのはいつも疑問なのだが、それをさておいてもアメリカと共に「非人道的な行為」の日本をやり玉に挙げながら、日本製品の全てのイメージダウンと経済を押さえ込むのに徹底している。
アメリカは日本、ベトナム、イラク人、その軍人だけでなく多くの一般人を殺しまくった。その数、数百万人とも言われる。そんなアメリカに「非人道的な行為」なんて言われたくない。どんな大義があれ、それが許されることはないと思うのだが、どの国もそれに対して意見をいう事が出来ない、不思議な世界だ。

そんな中、NHK-BSで「もうひとつのアメリカ史 」の放送があった。このオリバー・ストーンという監督の見方も一側面ではあるが、多かれ少なかれ大義の名の下にこのような事をしてきたことは事実であろう。
日本人はこれを観てもっと憤慨すべきなのかも知れないが、それはない。広島原爆記念祭で一切アメリカに落とされたと言わない事を、ある時期まで僕は歯がゆかったが、最近はこれを日本人の文化と思うようにもなった。

貿易はただひたすら良いものを作ればいつかは売れる。正しく生きていればいつかは解ってくれる。潔しの精神は外交戦争には向かない。
でも、原発を廃絶したくとも、復興を急いで欲しくても、TPPを遺憾と思っても、結局何かを言わなければ始まらないのだが、皆さんはどうお考えでしょうか?61dbr9p5gdl_ss500_

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