10周年を迎えた5月5日の谷川俊太郎さん+賢作さんを迎えたロバライブ「ことばとあそぶ おととあそぶ」は、本当に幸せに満ちたひとときだった。
俊太郎さんの詩を改めて思うのは、言葉の中で人も愛も宇宙も虫もうんこもおっぱいも100億年前も後も、全部同じ土俵に揚げられることだ。「生きる」の様な気高い詩に「それはミニスカート」と言ってもいやらしくならないし、「幸小校歌」のように「みんなで仲良く力を合わせる」なんてまるで子どもの素直なそのままの言葉だ。読む人はまず意表を突かれ、この大きな距離を埋めるために想像力をかき立たされる。すでに作者の姿は消えて、結果的にそこに読み手の思いや映像を映し出し、共鳴し心を打つ。
音の世界もこんな風に自由なアプローチを目指したい。
