戦争はなくならない。戦争は必ず起こる。
そう思わせておいて、局部戦で適度な紛争を起こし、「備えあれば」と消火器のように武器を売る。
世界中が軍備を捨てて農業を進化させれば、本当は飢えた人々や難民を出さずに済む。
そんなことは百も承知で武器を売り、紛争の種をまく。
人類が不平等で出来ていないと困る人たちが居るからだ。
ハンバーガー1個を作る水とエネルギーで何千人もの子どもの命を救えるというデータもある。
世界は不平等に出来ているからこそ、我々は人間らしい生活をするという事になる。
外交の基本は正しいことを主張するのではなく「相手の立場になって考える」ことだ。
イスラム教の友だちの前で豚骨ラーメンを「美味い、君もどう?」と食べれば、友だちは不愉快になるだろう。
今最も「相手の立場」を考えたいのは中国でも韓国でもなく、日本の総理だ。
元々性善説を採る僕は、私利私欲でここまでの動きをしているとは思えない。
国民を豊かにしたい、護りたい、毅然と主張したい、その事は解らないでもない。
ただ今の方法論は決して望む方向には行かないと、僕だけでなく多くの国民が懸念している。
なぜここまで原子力に拘るか、なぜ沖縄を軍事拠点から外せないか、立場を解って論点を絞って反対しなければ、結局お金で解決されてしまう。
ここは首相を完全論破できるだけの代案を作り突きつけなければ、いくら喚いても覆らない。もちろん黙っていると何も伝わらないが。
「立場」を解らず正面から噛みつくと、みのさんや猪瀨氏のように別件で潰されてしまうこともある。(日本にも工作員が居るのかなあ)
武器や原子力技術を売ったり、軍事費に多額の投資をすることが、最終的にいかに国益にならないかを証明すれば、政府も鬼ではないし、米国より利益の恩恵が少ない日本ならばこそ方針変更は不可能ではない。
日本なんていくら軍備を持って護っても、セキュリティの薄い中、数人の原子力発電所自爆テロで簡単に国家機能を失ってしまう。
問題は米国だ。「米国の国益になることしかやらない」とはっきり宣言している国が方針転換するには百年かかるかもしれない。軍産複合体もCIAも目を光らせている。
それでも忘れてはならない。米国も日本も議会政治の中で、選挙によって改革できる国であることを。
植民地時代や人種差別がおかしいと思われたのもほんの少し前の事だから。
2013/12
国境・テロ・汚染水漏れ
最近特に感じていること
★国境★
その昔、国境なんて存在しなかった。
国というものが出来てからも、せいぜい「この川よりこっちが俺の国」とか「峠の向こうはよその国」くらいで、はっきりした地図もなければ線を引いているわけでもなかった。
国境があるから争いが絶えない。そもそも国境なんて人間以外の誰が気にする?
動物も植物も地球自体も、国境でもめることは無い。
国境などアバウトで良い。奥深く入り込めばそれだけその国の濃い文化に出会えるだけだ。国境近くは中立区域であっても良い。混血部分と思っても良い。
曖昧は大事だ。角栄も周恩来も曖昧にしてきたから争いにならなかった。
国境が無くなっても文化が無くなることもない。日本は実際に数十の国の集合体だが、一つの日本国になっても地方の色は失われないことは言うまでもない。
この国益となるはずの国境を守るために、とてつもない量の国益を失う。
★テロ★
石破茂幹事長は特定秘密保護法案に反対する市民デモは、いみじくも「テロ行為とあまり変わらない」と言った。
これは「なんでテロが起こるか」を考えてみると的外れな答えではない。アメリカのようにどうにも覆らない力を持った権力の横暴に対して、弱者の残された唯一の手段となる。(オリバー・ストーンの「もう一つのアメリカ史」をご覧下あれ)
もともと公平な王道を行く国であればそういう弱者の立場を見据えた采配をするであろうから、そういう国は権力争いや革命が起こっても、テロなど起こり得ない。
特定秘密保護法案に対するデモは権力の横暴に対する、残された数少ない手段だ。要するに日本はテロが起きてもおかしくないくらいに、政治が横暴を極めてきたと言うことだ。「テロ行為」と認めたことは、このことを体制側から認めたことになる。撤回してももう遅いよ。
★汚染水漏れ★
「完全にコントロールされている」はずの汚染水漏れは、一向にコントロールされる気配は無い。
もともと原始汚染廃棄物は色んな海に捨てられていた。少し前の世界地図にはそんなことが良く書かれていた記憶がある。
一部のソマリア人がなぜ海賊になったかと言えば、原始汚染廃棄物をそこに捨てるから猟ができなくなったからと聞いた事がある。
そんなことを日常茶飯事にやってきた今の政党は、実は汚染水なんて気にもしていない。本当に身体に悪いのかと思っている人も多いに違いない。
原発再稼働をしたり、日本の原子力技術を売ったり、こんな事が出来るのは「たいした事じゃない」としか思っていないからだ。
僕は原子廃棄物が数日で塩化ナトリウムくらいに変化することが出来るなら、原子力を認めたって良い。原子炉の中で泳いで少しくらい飲んじゃっても死なないなら再稼働を応援したって良い。でもそんなことは生きているうちに出来る技術じゃないだろう。完成していない技術、未熟な操作作業員、隠蔽体質、こんな状態で安全だなんて、秦の趙高の「鹿を指して馬と為す」だ。
誰か計算の得意な人、今の汚染水タンクをどれだけ作れば全ての汚染水をストックできるのか?汚染水タンクは何年で日本を埋め尽くすのか?何年で汚染水タンクの制作費が国家予算を超えるのか、計算して欲しい。