
毎年懲りもせず、うちの車庫の上に巣を作るツバメたち。
4,5羽の子ツバメを産んでは巣立っていき、またその子どもたちなのか?同じ場所に巣を立直してまた子ツバメを産んで巣立っていく。
もう20年以上こんなことが繰返されている。うちから一体何羽巣立ったのだろう。
ある年は猫が車の上からジャンプして巣ごと餌食になった。それ以降、車の止める方向と位置の変更を余儀なくされた。
毎年多量のうんちが床にたれる。落ちる場所に段ボールを弾いているが、はみ出すことも多いし、食べかけのトンボがそのまま落ちていることも多い。掃除も大変だ。

一度猫にやられたとき、妻が一羽の子ツバメをなんとか救って家に入れた。
家に入れたは良いがツバメは飛んでいる虫しか食べないらしい。色々ネットで調べたがツバメを育てた例はほとんど無いという。
それでもペットショップや釣具屋などから虫を手に入れピンセットで口に入れたりしてやった。水もスポイトを使って流し込んだ。ほとんど飛べなかったのでわらで作った小さな籠のようなものにいれて育てた。

だんだん慣れてきて、ピアノの上を歩いたり、婆ちゃんの肩に停まったりと、文鳥の様に愛想を見せるわけではないが、まるで飼いツバメみたいな生活が始った。
ある日、窓を開けたときツバメは飛んでどこかへ行ってしまった。きっと巣立ちの時が来たのだろう。他のツバメと紛れて飛回って行ったのだと思う。
ツバメは恩がえしでもしてくれるのかななどと欲高な考えがよぎったりしたが、毎年こうやって世話をかけながらも逢いに来てくれるツバメは可愛い。

今年もこの子達が巣立っていった。相変らず何を考えているのかさっぱり解らない。だから可愛いのか?