祭りは終った。
11ステージのうち、追加公演以外は全て完売。約900人もの人々がここに訪れた。
リピーターも多い。他の公演は来なくてもこれだけは欠かさないという人もいる。
人はこの時期、ここに何を求めてくるのだろう。と、いつも考える。
言われてみれば、クリスマスはクリスチャンでない我々も含め、愛や平和について考える場なのかも知れない。
確かなことはこれ以上ないほどの笑顔で溢れていることと、中には気持を抑えきれず涙をぬぐう方々がいることだ。
もちろん我々は出来得る最高の音楽メニューと演出で臨んでいる。
おそらくお客さんの方は我々の全て含めて、ここの環境、ここに来る他のお客さんたち、それら全ての優しさと温かさを求め、受入れてくれる。
すでに気持が一つになったところから始められる、特別な演奏会場なのだ。
「来年も必ず来ます」「お腹の子が3才になったら連れてきます」
その言葉がある限り、我々は生きて舞台に立てる限り、何があってもやり続けなければならない。
プレゼントを渡し続けるサンタのように。