2017/07
災害のニュースを観て・・・
何から話そうか?
とてつもなくやるせない時は声も出ない。
それは自分のことではない。人と言うより、生命全体への危惧だ。
6年前の津波の時も、昨年の熊本地震の時も、今回福岡の洪水を見るに付けても、どこか自分に被害が来なかったことを良しとしている自分が居る。
自分の仲間や知合いが巻込まれなかったことを良しとしている自分が居座る。
自分がシリアの難民でなかったことを嬉しく思う自分が居る。
ソマリアの紛争に巻込まれない環境で良かったと思う自分が居る。
ベトナム戦争で人を殺す役を追わなくてラッキーと思う自分が居る。
食物連鎖で大半が捕食されてしまうプランクトンに生れてこなくて良かったと思う自分。
蜻蛉のように3日しか生きられない運命を背負わずに良かったと思う自分。
滅びゆく星の中で、なすすべもない自分に生れなくて良かったと思う自分。
どうかしている。
自分さえ良けりゃ何て、考えてみりゃあ勝手だ。
たしかに僅かばかりの平和が、思い通りにならない人と比べちゃあ申訳ない。
我々が神になったら、どんなシステムを考えるのだろうか?
地球上の生命がそれぞれ真面目に勤めて生きているなら、願いの一つでも叶えてやろうとか、そんな優しい神になれるのか?
現実に作られた食物連鎖、弱肉強食、富と貧困、これらはどうすれば解決するのか。
少しの願いでも叶うなんて出来るのは、一握りの生命に限られるのではないか。
生命一つの命なんて軽いものかも知れない。でもその生命一つの中に無数の願いがあり、ドラマがあり、知恵があり、心がある。これらの大半が無になっていくのはあまりのエネルギーの無駄に思える。
神はこの事を無駄とは思わないのか?それを繰返すことで何か別の次元のものが生れてくるのか?
それとも、ただこれを暮れ返すことが宇宙の在り方なのか?
いつまで経っても幸運だけで世を渡る自分を素直に喜べない。
音楽と美術と光の共演 情景Vol.1「夏」
情景Vol.1 「夏」
Dear Forever Friends.
平成29年8月6日(日)
那須野が原ハーモニーコンサート
【委嘱作品】Trumpet.
Violin. Cello. Piano.のための「宙の木霊(Antimatter)」
作曲:上野哲生
美しい夏の夜空を仰ぐ時に、私は宇宙の始りを想像します。
最初の宇宙は小さな塊が爆発し物質・反物質が生れ、それぞれが出合うと爆発し消滅しそれが繰返され広大に飛散って、今の宇宙=私たちの地球や太陽を作ったと言われています。そんな宇宙の形成をイメージした作品です。
同じようは物質が生れては分裂していく様は、さながら木霊=エコーのように細かな単位でのカノンが繰返されていくような現象だと思っています。ミニマルミュージックに近い手法ですが、要素は次から次へと変化し、最終的に形ある美しい星たちを作り、私たちの地球を作ります。
ぜひ聴いていただきたい作品です。生の舞台作りも素晴しい出来が期待されます。
これは練習風景です。プロモーションとしてアップしました。
