今年のらくりん座の演劇「あらしのよるに」の音楽を担当しました。

らくりん座からいつも様々な芝居の台本を渡され、劇を観る前にいろんな空想をします。
今回「あらしのよるに」は、オオカミとひつじの境遇の違う友情がまるでまあ現代版の落語か夫婦漫才のような楽しさで描かれています。実際にオオカミの言葉も「あっしは・・・やんすね」なんて喋るし。
その中に友情、生命、大自然など、地平線の見える程のとてつもなく壮大な背景の中で友情が小さな存在ではなく、まるでラストの大きな月のように美しく素敵に浮びました。
そのイメージを元に音楽は、大自然を表す壮大な管弦楽から、ズームインして二人の世界のまるで箱琴を爪弾くような小さな世界まで、とても幅の広い音作りになりました。テーマ曲のメロディが印象に残ってくれたら良いなと思っています。

僕がらくりん座の音楽を担当してから、もう40年くらいになるかと思います。昔の一座を知る最も古い人間の一人かも知れません。らくりん座の芝居の楽しさのツボは昔も今も変らず押えられています。僕の音楽もその一端を担っていることが誇りであります。

音楽を中心としたプロモを作りました。