言いたいことは山ほどある。
新型コロナウィルスの政府の措置についてだ。
まず、今回の事に限ったことではないのだが、世の中の全ての決定事項は専門家不在の永田町のほんの数人の浅知恵のなかで決められ、それが世の中を動かしている。
それはちょうど日本のTV番組がお台場などの小さな数名の企画会議から決定し、内容によってはそれが日本を大きく動かしているのに近い。多くは間違ったことは言っていないかもしれないが、納豆が身体に良いと言えば明くる日のスーパーの棚から納豆が消え、その辺りの社会的影響力を考えない。そんなレベルで日本が動いている。
首相が意気込みだけでどこでも検査を受けられるようにする、と言えば厚労省からそれはすぐにそんなことは出来ないと言う。全てが行き当りばったりの方針で、しかもその方針がどのように影響してくるかを考えずに発言するから、全てが混乱状態になる。
学校をほぼ全て休校にしたために、低学年の子を持つ看護士や介護士が手薄になり、老人医療機関や介護施設が危機状態に陥るだろう。今回の決断、そこまでのことを考えたとは思えない。
産業も低迷が続き、それも世の中の底辺にいる人たち(僕等のような自由業)は保障も何もない。中止のコンサートは何の対象にもならない。
お年寄や感染率の高そうな人たちとの接触を徹底的に避け、基本的な手洗を始めとする感染防護を徹底することで、世の動きを通常にすることは考えなかったのか?今のままなら学業を停止した子どもたちが休みが増えただけで、ゲーセンや原宿に繰出す土日が毎日の出来事になったに過ぎない。狭い学童に居るなら教室を開放した方が人口密度も少ないだろう。何をするにも全てが中途半端だ。
結局の所、オリンピックをなんとしてでもやりたいという首相の願望に踊らされていると言われても仕方がない。福島原発は完全にコントロール下にあると嘘を付いてまで獲得したオリンピック開催権だ。
オリンピックを夏にやる必然性はない。東京オリンピックのようにウィルスの嫌いな雨期を2度も経た秋口の開催にすればなんの問題も無いだろう。東京でマラソンも出来る。
欧州のサッカーや米の大リーグの放送権が天文学的数字とも言われているが、せいぜい4500億円。やれない損失を考えるより、払ってやっちゃうならもんくいわれないんじゃないの。米からの戦闘機を数機分買わないでそっちに回せば問題ない。
まあ多少譲歩しながら日をずらしてずらせないことは無いと思うけど。いくらか安くなる方法もある。まあ、無理してやることはないが。
とにかく今の政治は王様が一言やると言えば官僚が大あわせてそれに合わせて大童で指針を作る。そこに専門家を入れればまだしも、なぜか自分たちだけでやろうとする。
クルーズ船の感染もちゃんと徹底した専門家が指導していれば、あそこまで大事にならなかったのではと思われる。
本来物事を決めるのは少数精鋭でなければ決るものも決らない。ただそれは精鋭であるから良い方向に進めるものだと思う。
余談だが日本がソフトウェアの開発に弱いのは、どこも少数精鋭ではなく、ただの少数で分け前を多くしようとしているからだ、と思われるような大勢が殆どだ。
まだまだ日本は優れた頭脳が埋っている。その頭脳も持腐れのように立上がる場を持てない。
そういう眠った高スペックの人たちにももう少し世にものを言うことを頑張って貰いたい。このまま日本がどんどん駄目になっていくのを観ているのはしのびなく思わないだろうか?