今回、ワールドカップ予選リーグで日本が唯一負けたコスタリカ共和国は軍隊を持たない。日本は憲法で軍隊を持たないと言いながら自衛隊はある。コスタリカは自衛軍すらない。
軍事予算がないから軍隊を持たないのではない。過去の内戦の経験から軍隊を排除し、そして軍を持たなくてすむよう、周辺国との平和外交の努力を惜しまない。ニカラグア、エルサルバドル、グアテマラの内戦を対話によって終わらせるのに大きな役割を果たし(ノーベル平和賞を受賞)、周りの国への平和外交の働きかけで平和の国として認めさせている。当然米国や他国に護られてもいない。
ウィッキに拠れば、かつては農業に大きく依存していたが、現在は金融、外資系企業向けサービス、製薬、エコツーリズムなど多角的な経済活動を行っている。コスタリカの自由貿易地域(FTZ)には、多くの外資系製造業やサービス業が進出しており、投資や税制上の優遇措置の恩恵を受けている。
またジェラシックパークや宝島の舞台ともなったコスタリカは世界有数の「環境保護先進国」として名高い。「王冠のジュエル」と呼ばれるくらいに、美しい自然が手つかずのまま残されている。島固有の動植物も多数生息している。