30年ほど前にバランス・オブ・パワーと言うPCゲームがあった。
僕は実際にはやらなかったが、副題が「核時代の地政学」とされ、プレイヤーはアメリカ合衆国大統領またはソビエト連邦共産党書記長を選択する。この二大国の冷戦を舞台に、核戦争を起こさずに自国の威信を高めるという、世界を手のひらに載せたようなゲームだ。
画面には世界地図が表示されていて、国家間の衝突などの出来事が発生した場合、軍事介入することができる。米ソ双方が譲らなかった場合は軍事的緊張の結果、核戦争が勃発する結果となったりする。そうなるとゲームオーバーだが、そうならないよう色々な多の国への関係や配慮が重要になる。ゲームの記事を読んだだけだが、確か米がイスラエルに多額の支援をしたりすればとんでもない事になったという記憶がある。
今は米ソの関係でははかれないほど複雑な国際情勢だが、現代版のバランスオブパワーをトランプが操作しているとすれば、明らかに核戦争に向っているとしか思えない。
米国がここまで露骨にイスラエルを支援してユネスコを脱退するだけで無く、イランの核開発合意をご破算にしてまでイスラエルを擁護すると言うことは、ゲームだと間違いなく終焉に向っている。
結局トランプのやっていることは、今まで人権や平和のために血のにじむ努力をしてきた流れをほんの1年足らずで崩壊させようとしている。
かつてイランはブッシュに「ならず者国家」と呼ばれていたが、ならず者はどっちなんだろう。イランは頑なに核開発合意を護ろうとしてきたが、これを保護されれば温和な現政権は失脚となり、保守派に取って代ることになるだろう。わざわざ喧嘩の種を蒔いているのである。
日本はこの「ならず者」と早く手を切るべきだ。
何度も言うが、米と一緒では無い日本を北朝鮮もイスラム過激派も興味が無い。
軍事に頼ることより米と手を切るか、少なくとも同調姿勢を見せない事が最良の日本の安全政策だと思う。
トランプに対する安倍首相の同調は、まるで徳川への山内一豊みたいなへつらいで、言えば言うほど日本の未来は危なくなる。(一豊は徳川に城を差しだし、他の誰より先に東軍に味方すると同調し、他もそれに見習った)
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その結果被爆者からの広義の意味で、非参加国の机の上に小さな折り鶴が置かれた。
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ICANのノーベル平和賞受賞についてコメントの出せない政府。この事を説明できない今の日本政府が気に入らない。
「福島原発は完全にコントロールされている」と言った虚言の説明を果していないのが気に入らない。
解散総選挙は政党が勝てる時にやるのは当然だが、その本音を言わずあーたらこーたら取って付けた理由を被っているのが気に入らない。
「美しい日本をとり戻す」と言いながら、うやむや、言論統制、不透明・・・・結局手段を選ばないやり方が気に入らない。
党内に反対勢力が少なく、独裁化して誰も対案意見を言えないまま事が進んでいるのが気に入らない。(ここは希望の党も同じ)
もの凄く単純な話、日本はアメリカとつるんでさえいなければ、北朝鮮のミサイルに脅威を感じることはないと思うのだが。テロの心配も無くなるし・・・。