Tessey Ueno's blog

古楽系弦楽器を演奏する上野哲生のブログ。 近況や音楽の話だけでなく、政治や趣味の話題まで、極めて個人的なブログ。

タグ:tessey

HPに私の弾く弦楽器を動画で紹介するコーナーを作りました。
とりあえず、プサルテリー、サズ、リュート、ラウタを即興演奏を交えながら、楽器の成立ち、調弦、奏法、上野がこの楽器を演奏する意味などを伝えます。また旋法音楽の自由性、仕組にも触れています。
今後更に楽器は増やしていきます。
私が特に言いたい事は、これらの楽器は私はほぼ自己流で、伝統や文化、民族性をほとんど受継いではいません。それは西欧のクラシカルなピアノがアメリカリ渡り、黒人のジャズに変って演奏されていくのに等しい、楽器とはそういう自由なものだと言うことです。
 
tessyHP

年賀21

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

今年の年賀状です。ほぼ50年前、とても影響をうけた2枚のLPジャケットのコラージュです。丑年に使おうと思っていました。(原子心母とサージェントペッパーズ・・・)
下記のホームページには新しい音楽作品の動画と昨年の年賀動画等を載せています。どうぞお入りください。
https://www.tessey49.com/new-year-2021

いずれ今年の年賀動画も制作してここにアップする予定です。
コロナ禍の中、この動画を通じてみな様の心が少しでも安らかに寛いで頂けるのであれば嬉しいです。 

平成12年に初演を迎えた、広島友好作、印南貞人演出、劇団なすの作品「那須野の大地」は令和元年9月15日那須塩原市三島ホールにて20周年を迎えます。同じ那須塩原市の劇団らくりん座のサポートを受けて舞台を著名なスタッフで固め、音楽は僕が担当しました。精霊のように登場する狐たち全員にアイルランドのティンホイッスルを演奏させるという、どこにもないスタイルが舞台を彩ります。

15回記念公演の時、僕の作ったメロディに劇団員から募集して詞を付けるという企画から生れたのが、劇の最後に全員で歌われる「那須野の空」です。劇団員がカーテンコールに想いを込めて歌うこの歌声があまりに素晴しいので、20周年の記念にぜひ記憶に残しておきたいと思い、他の歌や音楽を含めたショートCDとして完成に至りました。ぜひお聴き下さい。税込500円というタピオカより安い破格?です。(ジャケット無しのケースとCDのみです)

9月15日の「那須野の大地」の公演で販売開始となりますが、15日以降、自分のHPでも販売します。こちらから試聴も出来ます。

CDはこちらから
https://www.tessey49.com/nasuno

「那須野の大地」の公演はこちらから
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/44/003773.html
 

69789482_2463334350415634_7558744460700418048_n

僕は古楽器演奏家でありますが、古楽器をやる前から様々な現代楽器の委嘱作品(オーケストラ、ミュージカル、アンサンブル、合唱、劇音楽、箏曲、等)、様々な編曲、演奏を含めた録音など、多岐に渡って仕事をしてきました。今でも時間の許す限り、その技術を生かした仕事を受けています。

販売可能な作曲や編曲の楽譜のデモの一部を聴けるライブラリーページを設けました。

https://www.tessey49.com/music
このページの「to Score Library」ボタンを押してください。ずっと下にスクロールしても良いです。
ほんの一部ですが、過去の委嘱作品や編曲のデモを幾つか載せています。販売もしています。
(楽譜ダウンロードの外部サイトが運営不能となり、一部こちらに移動しました)

新たな作曲や編曲の依頼もお受けします。なんなりとご相談ください。

スクリーンショット 2019-09-08 15.45.07



Sazの即興演奏をアップしました。「Parallel Time」と題しています。

Sazはトルコの吟遊詩人などが奏でる伝統楽器ですが、これは伝統的な演奏ではなく、まったくのコンテンポラリーです。
20代の頃、僕がまだこういった楽器に出合っていない時代、当時はエレクトリックギターにテープを使ってこうしたミニマルアート的な即興演奏を実験的に演っていました。

 

この最初のプサルテリー即興(2013年版)の動画視聴がちょうど6万アクセスを越えていた。

個人でのこういう地味な古楽器演奏の類にしては驚く数字だ・・・と思う。
楽器も珍しいのか、海外のアクセスが多いようで、メッセージも良くもらう。とても嬉しいことだ。
 

解せないのは、この動画のアクセスだけが特出していて、他の動画の再生数は大した事はない。
4年後の2017年にもう少し映像も録音もクゥオリティを上げて、まとまりの良いプサルテリーの即興演奏をアップしたが、こちらは500程度しか延びていない。百分の一以下だ。

まだ他にいくらでも面白い動画をアップしていると思うのだが、なぜか最初の映像だけに集中している。

理由があれば知りたいところだけど、日本のお薦め観光スポットと、海外の人が実際に面白がって来るスポットが大きく違うのと、似たような関係なのか?
解る人がいたら教えて欲しい。

数日前にプサルテリー即興第2弾を録音録画編集した。
別にオカルト的な話ではないのだが、自分以外の力によって弾かされる事がある。 
人によっては神の啓示だとか、霊界の仕業と言うかもしれない。
もともと音楽なんて空気の流れや密度がそれぞれ共鳴したりそれが密集したり離れたり、緊張したり解放されたり、そんな現象を楽しむものだ。
それは人の心の構造に近いと思う。つまりこの動きに人が意味を付けていけば感情と言うものになる

この空気の流れが見える時がある。この流れに身を任せると、まるで波に乗る様にすらすらと音や言葉が生まれて来る。即興、自動書記、書道、自由舞踏、様々な分野で何かが生まれるきっかけとなる。
手ほどきを受けた技術や知識はむしろ邪魔になる。力も抜け切った、邪念を出し切った、まっさらの何もない状態ほど、魅力のあるものが生まれやすいと思っている。

3年前にアップしたPsaltry improvisationは再生回数が4万を超えた。この楽器の即興は音を出しているうちに、自然に無作為の世界に入り込んでいく。
限られた奏法、限られた音階から欲望も作為も飛んでいく。弾き終わって自分が何を引いたか殆ど覚えていないし、何を考えていたかも朧げだ。
人がいるとサービス精神も生まれ、人が居るだけで集中出来ないから、こうやって録音や録画を撮るしか方法はない。
最近、夜中に突然録りたくなってiPhone2台とPCを立ち上げ、調弦以外何の準備もなく始めてみた。小一時間ほど弾いたがだんだん雑念が多くなり、結局冒頭の10分間が最も良く、そのまま使った。

↑このページのトップヘ